10月初旬、みんなの九州きっぷという格安の乗り放題きっぷとGoToトラベルを利用して九州へ行ってきました。

みんなの九州きっぷ

新型コロナウイルスの感染拡大により需要が激減したJR各社はさまざまな割引切符を発売しています。

みんなの九州きっぷはそのうちのひとつで、土日2日間九州新幹線・JR九州の特急自由席・普通列車に乗り放題で全九州版10000円、熊本以北に限る北部九州版は5000円という格安の乗り放題切符です。指定席も6回まで利用可能なので、九州自慢のD&S列車にも指定券をとれば乗車できます。

今回は北部九州版を利用して、三角線、豊肥本線を中心に北部九州を巡ってきました。

熊本へ

さくら指定席

大阪から熊本へは直通のさくら号に乗車。指定席は4列シートなので、下手なグリーン車よりもいい座席というのはご存じの方も多いはず。岡山や博多まででものぞみではなくみずほ・さくらを利用する人もけっこういます。

熊本駅

熊本駅到着。新大阪から3時間15分程度の乗車時間です。朝早かったので九州区間まで来たら寝てました…

熊本駅駅舎

熊本駅です。この3月にも来たばっかりですが、工事は進んでるように思えます。駅前には市電ののりばがあり、市内中心部へは路面電車で行くことになります。

三角線

キハ40

さて、さっそくみんなの九州きっぷを使っていきます。1日目は三角線。宇土駅から天草の玄関口・三角駅を結ぶ路線で、愛称は「あまくさみすみ線」。ほとんどの列車は宇土駅から鹿児島本線にはいり熊本駅発着となります。

車両はキハ40が基本。全線乗っても乗車時間は1時間ほどという短い路線ですが、途中の景色もよくD&S列車の特急「A列車でいこう」が運行されています。

サボ

行先表示はサボ。東日本のキハ40系列もなくなるので、ますます常用されるサボが珍しくなっていきます。

車窓

有明海

途中の住吉駅~赤瀬駅間では進行方向右手に有明海が広がります。この有明海、干満の差が非常に大きく、干潮時と満潮時ではまったく違った景色を見せてくれます。

行きはちょうど満潮のとき。真っ青な海が海岸線まで来ています。

海床路

ぼやっとしか写っていませんが、この写真奥にうっすら見える棒は電柱!長部田海床路という海に突き出た漁師用の道路で、満潮時には海水につかってしまいます。

夕暮れになると電柱の明かりも灯り、幻想的な雰囲気になるのだとか。今度行くときはぜひ、行ってみたいところです。

窓が開く

換気のために窓を開けろと叫ばれるこのご時世、旅人は歓喜の声をあげているはず。国鉄形車両は窓が開くため、誰にも遠慮せず潮風を受けることができます。

網田駅

こちらは行き違い待ちの網田駅。赤い瓦の木造駅舎です。なんでも熊本県で現存最古の駅舎なんだとか。気になる…

有明海

このあたりは御興来海岸という海岸。今は満潮ですが干潮時には美しい砂浜になりますがそれは帰りのお楽しみ。

港

海の見える区間は15分ほど。そんなに長くありませんが、行きと帰りで満潮・干潮の時間を合わせると楽しめます。

三角駅

三角駅

三角駅に到着!「さんかく」ではなく「みすみ」です。教会風の駅舎は天草の玄関口にピッタリ。この駅舎も戦前に建てられた古いものですが、改築を繰り返しているのでキレイな駅舎です。

海のピラミッド

海のピラミッド

駅前には天草へのフェリー乗り場と三角の不思議な建物があります。こちらは「海のピラミッド」と呼ばれる休憩所兼展望台。

頂上

外周をぐるっとまわるスロープをのぼっていくと頂上。

港

三角の港が一望できます。漁船だけでなく海上保安庁の船もいますね。

らせん

ピラミッド内部を見上げると、こんな感じにスロープがあります。

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