みんなの九州きっぷ4~豊肥本線 熊本―宮地~
前回 の続き。旅は2日目、この日は熊本から豊肥本線経由で大分へ向かい、博多まわりで九州北部を一周します。
豊肥本線 熊本~宮地
豊肥本線は、名前のとおり豊後国(大分県)と肥後国(熊本県)を結ぶ路線。1928年に全線開通したこの路線、途中阿蘇や豊後竹田などの観光地を通っており、観光列車「あそぼーい!」も運行されています。
2016年の熊本地震で大規模な土砂災害が起こり、線路や道路も被害を受け肥後大津駅~阿蘇駅間では長期の運休となっていましたが、2020年8月に全線復旧しました。
熊本駅~肥後大津駅までは住宅も多く通勤・通学路線で、交流電化もされています。
まずはこの電車に乗り、肥後大津へ行きます。
熊本から1時間も乗らないうちに肥後大津駅へ到着。この駅は熊本空港の最寄り駅でもあります。
こちらで宮地行きに乗り換え。肥後大津駅~大分駅は非電化で、車両はローカル線でおなじみキハ40。
キハ200というJRになってからの気動車が来ることも多いようですが、国鉄形が来てくれてうれしい…その理由は
窓が大きく開くこと。景色のいい路線ではかなり重要なこと。
今までであれば暑いだの寒いだの言われるので、窓を開け放すのをはばかられる場面も多くあったのですが、このご時世換気をしましょうと窓は開け放題。旅人は歓喜でしょうねこれ。
肥後大津からは阿蘇の外輪山に向かって走っていきます。
立野駅
列車は立野駅に到着。この駅の先で列車はスイッチバックして阿蘇のカルデラに入っていきます。スイッチバックというのは一度進行方向とは逆向きに走って助走をつけるための線路に入り、そこでいったん停止し進行方向を戻して急こう配を一気に登るという手法。
運転手さんはホームを歩き逆側の運転席へ乗り込むため、駅には2,3分停車します。
阿蘇の外輪山で低くなっているのはこの立野駅付近だけで、線路も道路もここを通りカルデラの中に入っていくのだとか。
スイッチバックを抜けてカルデラの中に入ると、眼下には新しそうな高規格道路がみえてきます。こちらはつい最近復旧した国道57号線、熊本と阿蘇を結ぶ重要な道路です。
阿蘇駅の手前ぐらいからみた阿蘇山。火口や草千里といった観光名所はこの山です。
窓が開く列車だからこそ、窓枠にカメラを置いてスローシャッターを切るなんてことができるんです。
肥後大津駅を出てから約1時間、終点の宮地駅に到着です。