みんなの九州きっぷ6~特急あそぼーい!~
前回 の続き。九州横断特急に5分だけ乗車し、阿蘇駅にやってきました。
阿蘇駅
乗ってきたキハ185系。宮地駅よりもいっそう阿蘇山に近づいてきたように思えます。
阿蘇駅の駅舎、真っ黒です。この阿蘇駅、観光客でいっぱい。駅前には道の駅もあるのですが、そちらも人が多すぎてレジには長蛇の列…この後来る特急あそぼーい!の乗客とツーリングの人が多い感じです。
駅前からは山の形もよくわかるほど。阿蘇山観光の拠点駅でもあります。
特急あそぼーい!
特急あそぼーい!が熊本駅からやってきました。前に長く飛び出た展望席が特徴のこの列車、JR初期に製造されたジョイフルトレインの生き残りです。キハ183系1000番台となっているこの車両、登場当時はオランダ村特急という名前で走っていましたが、5回もの改造を経て現在は豊肥本線のD&S列車「あそぼーい!」として走っています。
九州の観光列車では珍しく4両もありますが、この日は満席。コロナの影響で利用客減少ともいわれる観光列車の中では大盛況。豊肥本線全線復旧後の平均乗車率は9割を超えるのだとか。
列車側面にはJR九州のキャラクター「くろちゃん」ことあそくろえもんという犬がいたるところに描かれています。
列車は全席指定席。1,3,4号車の展望席以外は普通の指定席で、2号車は上の写真にあるように車内販売スペース「くろカフェ」と親子シートとなっています。
子どものいる家族をターゲットにした列車で、少々車内は騒がしいので、そういうのが嫌な人は乗らないように。バタバタしてても笑顔で対応したり、待ってあげたりしましょう。
車内のいたるところにキャラクターのくろちゃんがいます。シンプルなデザインですがかわいらしいキャラクターなんですよ。
展望席の手前はフリースペースになっており、上には運転席があります。
阿蘇駅から40分ほどで豊後竹田駅に到着。せっかくの観光列車ですがこの駅で下車します。豊後竹田で降りたのはなんと私一人のみ!車両の向こうには「落口の滝」という滝が見えます。
読みは「ぶんごたけた」、「た」は濁りません。豊後竹田は作曲家・滝廉太郎の出身地で「荒城の月」のモデルとなった岡城跡があります。そのため、列車が到着すると大音量で「荒城の月」が流れ出します。寂しい感じの曲調なので、人が少ない駅では少し不気味にも感じられます。