みんなの九州きっぷ8~日豊本線・西大分駅~
前回 の続き。
大分駅から次に向かったのは、ひと駅となりの西大分駅。大分駅周辺は大都会の様相ですが、ひと駅行くともうそこは 普通の町。ですがこの西大分駅は貨物駅でもあるのです。
西大分駅
ローカル駅に併設された貨物取扱駅という光景、むかしは珍しくもありませんでしたがトラック輸送の発達した今ではもうそんなにありません。この昔懐かしい駅のかたちが現役のうちに一度見ておこうと、わざわざ立ち寄ったわけです。
JR九州の駅名標と名所案内のむこうにはJR貨物のコンテナと構内入れ替え用のスイッチャーがいます。旅客用のホームは1面2線という島式ホームですが、その外側に何本かの貨物用線路があります。
入れ替え用のスイッチャーです。日本車両製造の小型ディーゼル機関車。
北側の端にはED75型交流電気機関車が留め置かれていました。この後出発の貨物列車に使われるのでしょう。
現役の機関車をじっくり観察できる場所というのもそんなに多くありません。このED75も九州ではブルートレインをけん引していた国鉄時代の機関車ですが、現在貨物用に残るのみ。
所属は門司機関区。本州と九州の分岐点で、関門トンネルを境に電化設備の直流と交流が切り替わるため、本州から来たブルートレインは門司駅で機関車が付け替えられます。その九州側がED75。先が長いとも思えないので、ゆっくり見られて良かった。
こちらが西大分駅の駅舎をホーム側から見たもの。貨物のむこうに古ぼけた建物があるもんだとしか言いようがない…
でもよく見てみると、国鉄時代の駅名標が今でも残っています。この駅舎、現在はJR貨物の管轄となっているため、JR九州の改札口と駅員室は跨線橋で渡ったホーム上にあります。
こちらがホーム上のJR改札。
跨線橋を渡って旧駅舎側(出口)にやってきました。目の前が線路なので、貨物コンテナをのせる貨車であるコキがたくさん!
触れるほどの距離に貨車があります。
旧駅舎の全景。駅前には自転車がたくさんとまっています。通勤・通学の利用者はかなりいる模様。そして大きなJR貨物の広告。
駅名看板のフォントがいいですね。
ふと横をみるとそこには貨物コンテナがたくさん。
窓口跡もあるので、国鉄時代はしっかり旅客の駅舎としても機能していました。
昔ながらの鉄道貨物併設の駅、いつまで残るでしょうか。
別府駅
西大分駅から二駅、別府駅へやってきました。ここから特急ソニックに乗って小倉まで行きます。
そのまえに、駅前にある駅前高等温泉という公衆浴場へ。あつ湯とぬる湯を選び券を購入して入ります。入浴は大人一人200円、浴室は別府の公衆浴場らしいつくりで、脱衣所から階段をおりて浴槽へ。広くはなくむしろ狭いという感じですが、湯の質と場の雰囲気が素晴らしいのでそんなのは関係ありません。
そうそう、別府の温泉では浴槽のふちに腰掛けることはマナー違反とされています。どうもふちには温泉の神さんがいてはるからなのだとか。