日本海縦貫10~羽越本線・きらきらうえつ1~
前回 の続き。旅は4日目、この日は羽越本線を下って秋田まで行きます。
前の日は暗かったのでよくわからなかった新潟駅。どうやら改装工事中だそう。
きらきらうえつ
羽越本線は新津~秋田を結ぶ路線で、日本海縦貫線の一部となります。新津が起点となっているので新潟駅は通りませんので、白新線という路線を経由して新発田駅から羽越本線に入ります。
そして山形県の酒田駅まで乗車したのが観光列車の快速「きらきらうえつ」。快速列車なので指定席券さえ購入すれば青春18きっぷや北海道・東日本パスでも乗車でき、特急型のリクライニングシートで快適に移動できます。
このときは2019年の9月、9月末で引退が発表されていたため指定席券はひと月前の発売開始日で完売…ですがたまたま空きが出ているのを発見し、運よく購入できました。
なお、2019年10月からはきらきらうえつの後継となる快速「海里」が同じ区間で運行されています。
駅の案内表示も独自の絵柄が用意されています。
車両は国鉄型の交直両用特急485系…?「雷鳥」と同じ型のはずですが、面影はまったくありません。
側面はカラフルなパッチワーク柄。
485系の改造であることがわかるのは車両番号の表示ぐらいですね。
大阪駅であれだけ見てきた485系列ですが、これが最初で最後の乗車になりそうです。
4両編成のうち1両は車内販売カウンターとそれを楽しむフリースペース(ボックスシート)となっています。とりあえず発車前からカウンターに並びお弁当を購入。満員の観光列車では商品がすぐ売り切れてしまうので大変…
10:11、新潟駅を発車。酒田駅まで2時間ほどの旅です。
デッドセクション
新発田駅から羽越本線に入り、村上駅を過ぎると「列車はデッドセクションを通過するため、車内が一時停電します」という放送が入ります。
これは村上駅と間島駅の間で架線の電気が直流1500Vから交流20000V/50Hzに切り替わるためで、この切り替わるところをデッドセクションと呼びます。
この区間をまたいで走行できる列車は交直両用車両と架線から電気を得ない気動車(ディーゼルカーなど)のみで、羽越本線を走る特急と貨物列車は交直両用車、普通列車は気動車となっています。
車内の電灯が一時消えた様子。関西圏では敦賀あたりにデッドセクションがありますが、新しい電車では停電することなく切り替えられるそうです。
この一時停電も今後体験することはできなくなるかもしれません。
笹川流れ
村上駅を過ぎてトンネルを抜けると進行方向左手に日本海が見えてきます。
いなほと海、素晴らしい風景。
村上~桑川間は笹川流れと呼ばれる海岸線で、美しい海と自然が造り上げた奇岩が車窓を流れます。
列車は海岸を走り桑川駅に停車。
次回は桑川駅からです。
参考に本家の485系。とても同じ車両には見えませんね。