日本海縦貫14~五能線・リゾートしらかみ1号①~
前回 の続き。旅も5日目、半分を過ぎました。
この日は秋田からリゾートしらかみに乗車し、五能線経由で青森を目指します。
五能線
五能線は秋田県の東能代駅と青森県の川部駅を結ぶ路線。ですが弘前駅発着の列車が多くなっています。秋田駅から弘前駅へは奥羽本線を通るのが最短となっていますが、五能線の魅力はなんといってもその車窓!
線路の大半が日本海の海岸線を通っており、また山側も白神山地の美しい山々が広がるという日本屈指の絶景路線。
地域輸送だけでは廃止が取りざたされてもおかしくない路線ですが、観光客向けの快速「リゾートしらかみ」が1日3往復も走っており、多くの観光客が訪れる立派な観光資源となっています。
リゾートしらかみ1号
今回乗車したのはリゾートしらかみ1号。LEDの幕でもロゴを表示するのはJR東日本らしい。
秋田駅8:20発の青森行き。終点の青森駅に到着するのは13:29。乗り通そうと思うとなんと5時間もかかります!
車両はHB-E300系、リゾートしらかみ「橅」編成。観光列車専用の新型ハイブリット気動車です。これ以外にも「青池」編成と「くまげら」編成の3本が専用車両として運行しています。
快速なので特急料金は不要で、運賃+指定席料金520円(通常期)で乗車できます。JR側としては、これに乗るために新幹線などを利用してもらえばという感じでしょう。もちろん青春18きっぷや北海道・東日本パスなどの普通列車専用フリーきっぷでも指定席券さえ購入すれば乗車できます。
車内を見ていきます。座席はリクライニングシート。特急よりも間隔は広めで、ゆったり快適に移動できます。
この「橅」編成は一番新しいので、内装も凝ったものになっています。デッキの壁にも木の柄が入っています。
こちらはセミコンパートメントのボックスシート。4人掛けで全席海側に寄せられているのでグループ利用には最適!
車体は深い緑色。先頭部分にはロゴも入っています。
秋田~能代
秋田駅を発車した列車はまず奥羽本線を通り東能代まで行きます。進行方向左手には八郎潟の干拓地が見えます。
東能代駅に到着。ここで進行方向が変わり五能線に入ります。駅では数分停車、ホームに出られます。
おや?これはレール運搬用の貨車ですね。チキ5000とあります。
先頭にはED75機関車がくっついていました。残念ながらリゾートしらかみのすぐ裏にいたので写真は車内から。赤色の交流機関車ははじめて見ます。
東能代を発車するとすぐ、能代駅に到着。能代といえばJAXAのエンジン試験場があったりする宇宙の町。
というのは一部の人しか知らない話。能代工業高校というバスケの強豪校があるらしく、バスケの街として知られています。駅ホームにはバスケットゴールがあり、停車中にフリースローができるイベントが開かれています。