日本海縦貫17~五能線・リゾートしらかみ3号~
前回 の続き。リゾートしらかみ3号に乗車して弘前へ行きます。
十二湖を過ぎてもまだまだ海岸線を走っていきます。深浦あたりは夕日も綺麗なんだとか。
千畳敷
列車は千畳敷駅に到着。こちらの駅では15分ほど停車し、千畳敷海岸を散策できます。
千畳敷という名の海岸は和歌山県の白浜にもありますね。ここは1792年の地震によって隆起してできたそうで、昔殿様が畳を千畳敷いて宴会をしたことが名前の由来なんだとか。
太宰治の小説「津軽」にも千畳敷は登場します。この旅中、青空文庫の「津軽」を読みながらだったのですが、深浦や木造、鰺ヶ沢といった列車の通る土地の名前が登場するというのは不思議な感じです。
太平洋とはまた違った海。
駅名標も絵入り。
こういった駅で停車してくれるのも観光列車の良いところ。ローカル線ではひとたび降りると次の列車は何時間も後なんてことも多々ありますから。
青池編成
車両の方も見ていきましょう。まずは「青池」編成の車両外観。
座席の形は変わりません。ですがこの柄、長野あたりにいる同形式の車両と同じなんだとか…
デッキ部分からみたところ。乗客がいないのは終点で降りる前だから。
このデッキ部分が少し広くなっていて、途中では津軽三味線の演奏や津軽弁での物語などが行われます。JR東日本も沿線の自治体も、このリゾートしらかみにはかなり力を入れているように見受けられました。
でもそれだったら車内販売カウンターはぜひ設けてほしいですね。まあこの後に登場した編成では設置されているところをみると、次もあると思いますが…
列車は鰺ヶ沢駅を過ぎると海からは離れ、津軽半島の付け根当たりを走ります。進行方向右手には岩木山、五所川原駅を過ぎるとリンゴ畑の中を走ってゆき、川部駅から奥羽本線に入ります。川部で進行方向が変わりますが、すぐ終点の弘前駅なので座席の方向は変えません。
十二湖駅からおおよぞ3時間、列車は終点の弘前駅に到着。隣駅の撫牛子は読めませんねこれ…
次回は弘前のまち。