日本海縦貫19～中央弘前駅～

前回 の続き。弘前のまちには趣のある良い建物がたくさんありますが、今回紹介するのはその中でもかなり地味なもの。

中央弘前駅

弘南鉄道大鰐線の始発駅、中央弘前駅です。JRの弘前駅とはかなり離れていますが、弘前のまちの中心部にはこの駅のほうが近いかな。

お金をかけた洋風の建物でもなく、いかにも昭和中期の建物という感じの駅舎ですが、どれだけお金をかけてもこの雰囲気を作り上げることはできないでしょう。

反対側から。駅の横は川、駅前には飲み屋街などがあったみたいですが、駅前再開発で姿を消しています。

駅のそばにはこれまたレンガ積みの教会があります。

駅舎の中を見てみます。列車は1時間に1本程度でしょうか、有人駅ですが列車の来る時間にならないと人気はほぼありません。

改札口よりホームを。

お忘れ物のボードがあります。こういった昭和の駅が現役の時代に生きていないからこそ、このような光景に惹かれるのでしょうか。

ボタンのような看板、押したらなにか動き出しそう。字体も色もすごい好み。

大鰐線そもそもの存続が怪しかったりするこの駅舎ですが、再開発の波にのまれずいつまでも残ってほしいと、いち観光客としては思います。

青森駅

弘前駅まで歩いて戻り、奥羽本線の普通列車に乗って青森駅へ。とうとう日本海縦貫線の終着駅、青森駅までやってきました。

大阪や上野発の夜行列車の終着駅であり、北海道の玄関口として長年活躍してきた青森駅も、新幹線ができた今となっては短い普通列車と少数の特急がやってくるだけの駅。

ですが最果ての終着駅としての雰囲気はそのまま。門司港駅や長崎駅で感じたものとはまた違った終着駅の感じ、ついにやってきた！と同時に寂しさも感じられました。

駅の向こうには青森ベイブリッジという道路橋が見えます。その向こうにはかつて青函連絡船が発着していたところがあります。

ようこそ青森へ！駅舎は還暦を迎えたようですが、リニューアル工事が行われています。

5日目はこれにて終了。青森で宿泊し、明日は津軽半島を周遊します。