日本海縦貫20~龍飛岬~
前回 の続き。6日目は津軽半島を周遊します。
津軽線
青森駅から津軽線の始発列車に乗車。6:15発の蟹田行きです。
津軽線の拠点駅、蟹田駅に到着。この次の駅である中小国がJR東日本とJR北海道の境界で、中小国から青函トンネルへ向かう線路が伸びています。北海道新幹線開通前までは北海道方面の在来線列車も走っていましたが、現在は貨物列車と津軽線の列車しか走行しません。
津軽海峡線の一部ということで、利用客も少ない津軽線ですが新中小国信号所までは電化されています。
蟹田という名前だからカニが描かれています。小説「津軽」にはカニがよくとれると紹介され、太宰さんは友人とカニを囲んで酒盛りしていました。
中小国までしか電化されていないため、三厩行は右の気動車。ええ、秋田所属で五能線も走っているキハ40です。ローカル線のヌシ、キハ40ですが秋田の車両も2020年度末には全車引退だそうな。
もうちょっとキレイなサボはなかったんですかね。ほぼ消えてるじゃないですか…
青森駅から1時間30分、三厩駅に到着です。
三厩(みんまや)
三厩という地名ですが、三馬屋から来ているそうです。なぜ三頭の馬なのかというと、こちらには源義経にまつわる伝説があります。
平泉で討たれたとされる源義経ですが、実際は死なず龍飛崎を通って蝦夷地へ逃げたという伝説で、龍飛海峡の入り口の三厩の地まで来た義経は、荒れた海峡に行く手を阻まれます。
そこで義経は三日三晩波が静まるよう祈り続けました。すると菩薩が現れ、翼の生えた馬である龍馬三頭を義経に与え、それに乗って津軽海峡を渡ったそうです。
この三頭の馬から「三馬屋」→「三厩」という地名になったとさ。まあ話の真偽はおいておいて、地名というのはなにかしらの由来があるのですね。
そしてまた偶然、この旅の間で義経に関わる場所を訪れていました。それは1日目~氷見線 の雨晴です。
三厩周辺にもその伝説関連の場所がありますが、今回は時間がないのでパス。龍飛岬へ向かいます。三厩駅からは外ヶ浜町の町営バスが出ており、100円で乗車できます。
龍飛岬
バスで30分ほどでしょうか、龍飛岬に到着。本州最北端は下北半島のほうなので、そういった称号はありませんが、日本の果てにやってきたという感じです。
津軽海峡冬景色の歌碑。「上野発の夜行列車おりた時から~」で有名なあの歌ですが、それは一番の歌詞。二番は「ごらんあれが龍飛岬北のはずれと~」となっており、青函連絡船からみえる龍飛岬の様子がうたわれています。
この歌碑、ボタンを押すと歌が流れ出すのですが、もちろん二番から。そして爆音…
展望スポットまで登ると津軽海峡が一望できます。奥にうっすら見えるのが北海道でしょうか。
岬に灯台はつきもの。
それにしてもすごい風、波が荒いというのもよくわかります。