日本海縦貫21~龍飛のまち~
前回 の続き。龍飛のまちを歩きます。
階段国道
龍飛岬で一番有名な観光スポットといえば階段国道339号線。こちら、国道なのになんと階段!もちろん車両は通行できません。いや、通行禁止の標識はありませんが物理的に不可能。
どうしてこんな不思議なことになっているのかというと、このあたりにバイパス道路をつくる計画があり、暫定でこの階段を国道指定したんだとか。
今は立派な道路があるのでそちらを国道にしそうなものですが、観光地として有名になってしまったのでそのままだそう。ちなみにR339は龍飛から津軽半島の西側へ抜けていく国道で、末端が階段なだけです。
ちなみにこの階段、362段あるらしく、下りはよいですが上りは…バスを降りる場所、乗る場所をしっかり考えましょう。
この路地のような部分も国道です。
龍飛
龍飛のまちは静かな港町。向かいにみえるのは帯島、橋でつながっているので徒歩で渡れます。
海の安全をお祈りするのでしょう、真っ赤な社があります。
人がわいわいといるわけでもない静かな港、こういう場所で波の音を聴きながらぼーっと海を眺めるというのは贅沢な時間。
奥谷旅館
こちらは太宰治が泊まったことで有名な奥谷旅館。現在は旅館ではなく「龍飛館」という観光案内所兼資料館となっています。
小説「津軽」にはもちろん登場します。
館内はいかにも昔の旅館。ここで見せていただいた龍飛の歴史を紹介するビデオ、なかなかわかりやすかったです。
大正時代、龍飛のまちには三厩方面への道路はなく、海岸の岩づたいに歩いていたそうです。そこで、町はアワビで稼いだお金を使い、道路をつくりました。そのとき岩盤に開けられたのが「洞門」で、開通当時は13個あったそうです。現在も一部は利用されていますが、大半はこのように立ち入り禁止となっています。
詳しくは龍飛館のブログ を読んでみてください。
青函トンネル記念館へ
海岸沿いには「津軽」の碑がたっていました。
バスがのぼっていった道を歩いて登ります。かなりの坂道ですが、景色は素晴らしい!
そうそう、ちょうどこの下は青函トンネルが通っています。青函トンネル記念館というのもあり、トンネルの構造や歴史を知ることができます。
こちらからバスに乗り、三厩駅へ戻ります。
三厩駅
青森行きの列車が入線してきました。線路の先は海です。
駅名標と絡めて。青空が気持ちいい!
青森までの直通は1日1往復。レアなサボですといっても、三厩駅まで来る列車は1日5往復しかありません。
来年度は新型車両も来ますが、蟹田~三厩間は廃線にならないでほしいものです。