前回 の続き。旅は7日目。

青函連絡船

この日最初は、青森駅横にある青函連絡船メモリアルシップ「八甲田丸」を見学しました。

青函連絡船

青函トンネルが開通する以前は、青森駅に到着した列車の乗客は連絡通路を通り青函連絡船に乗車し北海道の函館に渡っていました。

船を運航していたのは当時の国鉄で、貨物の貨車などはそのまま船に載せて運んでいました。そのため、青森駅の構造は連絡船ありきの構造になっています。

廃止されて30年以上経過していますが、今でも青森駅には連絡船時代の施設がいくつか残っていたりもします。

八甲田丸

この船は八甲田丸という名前で、現在は記念館として青森駅横の桟橋に保存されています。

車内

船内はさまざまな等級の客室に分かれており、こちらは確かグリーン席。

繁忙期の混雑はすさまじいもので、自由席の確保のためホームをダッシュする人も多く、満席による「積み残し」も起こったのだとか。

操舵室

こちらは操舵室。

甲板

操舵室から航海甲板に出られます。向こうに見えるのは下北半島。

連絡桟橋

青森駅方面をみると、構内が一望できるとともに、駅ホームから船への連絡桟橋が目立ちます。

連絡船が無くなった今は、線路の向こう側へ渡る跨線橋として使用されています。

車両甲板

さて、地下階の車両甲板にやってきました。こちらは貨車や郵便車などの鉄道車両をのせる場所になります。

車両甲板

実際、機関車や旅客用車両は回送を除いては輸送されることはなかったようですが、当時活躍した関連の機関車や車両が展示されています。

アンカー

船の中で車両が動いては困るので、このようにアンカーがあります。

控車

こちらは控車。機関車と貨車の間につないで使用するものです。どうしてこのようなものをつないでいたかというと、船に貨車を載せるための橋に重たい機関車がのらないようにするためです。

貨車ー控車ー機関車という順につなぐことで、貨車を船の奥に押し込んでも橋の上に載っているのは軽い控車のみとなるわけです。

エンジン

地下にはエンジン室もあります。気筒数がすごいです

可動橋

こちらが駅の線路に続く可動橋。ここから車両を積み下ろししていました。

のっけ丼

1時間ほど見て回ったでしようか、12時過ぎの列車で青森を経つので少し早めの昼ご飯。のっけ丼という、好きな具材を選んでオリジナルのどんぶりをいただきました。1300円(現在は1500円。5枚綴りで半額のものもあります)で食事券10枚を購入し、それぞれの具材に設定された枚数の券を渡してご飯の上にのせてもらいます。

このときはマグロ、サバ、サーモン、いくら、ブリ、マグロのなかおち、鯛、クジラを選びました。海のそばなのでやはり魚がおいしい!


連絡船

青森駅の長いホームの先には、このように連絡船への案内表示が残されています。今では2両や4両の短い列車しか来ないため人の訪れないホームの先ですが、行ってみると栄えていたころのなごりに出会えたりします。

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