日本海縦貫7~只見線・小出ー会津川口~
前回 の続き。旅も3日目になります。この日は日本海縦貫線から逸れて、かなり遠回りですが只見線と磐越西線を経由して新潟へ向かいます。
只見線
只見線は新潟県の小出駅と福島県の会津若松駅を結ぶ路線で、自然豊かな車窓で絶景路線としても有名です。途中の新潟県と福島県の県境は六十里越峠と呼ばれる難所で、冬季は峠を越える国道は通行止めとなり只見線が唯一の交通手段となります。
そのため、2011年の豪雨で被災し一部不通となった只見線ですが、一日3往復程度の運行本数にもかかわらず、廃線にはならず復旧工事が進められています。
2019年当時、只見駅ー会津川口駅間は列車代行バスが走っていました。この区間の復旧予定は2022年度を予定しているみたいです。
小出~只見
さて、只見線の始発駅、小出駅にやってきました。長岡駅からは上越線で30分ほどです。それにしても寂しい時刻表です…これでも通学に利用している学生もいるのだとか。
車両はローカル線の主、キハ40。ですがこちらも2020年6月をもって引退しました。
只見駅で分断されているためこちら側は新潟所属の車両です。
行先表示はサボ。この列車は只見駅まで行きます。
車内は青いボックスシートが並んでいます。JR西日本のものより国鉄時代っぽさが残っています。
7:58、小出駅発車です。発車時点での乗客は数人程度。途中駅での乗降もほとんどありませんでした。ですがワンマン運転ではなく車掌さんが乗車していました。これでは廃止が取りざたされてもおかしくありません…
しばらくは田んぼの中を走っていきます。
大白川駅の手前ぐらいになると山深くなっていき、並走する道路にも落石や雪から道路を守る覆いがあったりします。
大白川駅と只見駅は隣同士ですが、なんと30分もかかります。この区間が六十里越峠で、急こう配のトンネルをエンジンをうならせながら走っていきます。
小出駅から1時間と15分ほどで終点・只見駅に到着。
只見駅から新潟方面をみたところ。すごい山です。
駅舎は簡素なもの。駅舎内には観光案内所も入っていました。
ここから会津川口駅までは代行バスに乗車。乗客はそんなにいないのでマイクロバスで、もともと駅があった場所に停車しながら会津川口へ向けて走ります。
列車代行バス
線路に沿って道路があるので、豪雨で流出した線路が車窓より見えます。
こちらは一見何もない川ですが、鉄道橋がかかっていた場所です。左右の工事車両は橋梁の復旧工事をしているものです。
1時間もたたないうちに会津川口駅へ到着しました。
全線開通したあと、また乗りに来たいと思います。