2019年秋のことになりますが静岡県の大井川鉄道を訪れました。その時のことを書いていきます。

大井川鉄道といえばSL!平日でもSLが戦前・戦後すぐあたりにつくられた旧型客車をひいて走っています。しかし、今回千頭(せんず)駅まで乗ったのはSLではなくEL(電気機関車)が牽引するEL急行。ELは通常、構内での入換やSLの補機(後押し)なんかで活躍しているのですが、2019年の秋は大井川本線電化70周年を記念して、ELがメインのEL急行が設定されていました。 新金谷機関区

JR東海道本線の金谷駅から大井川鉄道に乗り、ひとつとなりの新金谷駅へ。ここが大井川本線の機関区となっていて、SLやEL,客車が構内にたくさんいます。この絵だけみて昭和じゃないんですよなんて言えません。生きてきた時代ではありませんが、そこには昭和の客車区がありました。

E34

そしてこちらが今回EL急行をけん引するE34電気機関車。西武鉄道からやってきた機関車で、製造は1980年代。大井川鉄道にいる車両の中では一番新しい?かもしれません。見た目は国鉄のEF81やEF65の古いやつに似ていますが、高さや長さがとても小さい機関車。でっかいパンタグラフ2つが余計に大きく見えます。そしてパワーもそんなにないみたい…

この時はちょうど、引っぱる客車との連結準備をしていました。

EL急行

構内を行ったり来たりして、この青い客車2両と連結。今回はどうやら2両編成でいくみたい。そして客車はスハフ43という特急用につくられたもの。少数派なので大当たりですね。

スハフ43

新金谷駅ホームに入っていきました。青に白帯、素晴らしい…

E34 E34 スハフ43

さて、乗り込んでいきましょう。

車内

ボックス型に座席があります。天井のカーブがいいですね。もちろん冷房なんてありませんよ。暖房は蒸気機関車の場合蒸気暖房があるみたいです。

洗面所

洗面台

銘板

1号車とかかれた札の札受けもデザインされたものですね。

席番

網棚は網で、棚受けもただの棒ではなくトラス構造でおしゃれ。

座席ですが、ボックスなんでやはり前の人がいると窮屈でした。ただ、特急型で窓が1ボックスにふたつあったので、相席でしたがとくに困りませんでした。

列車は新金谷を出発!客車特有の揺れに揺られて1時間ほどかけて終点の千頭駅へ向かいます。 大井川

大井川本線は名前の通り大井川に沿って走っていて、途中何回か川を渡ります。

茶畑

静岡といえばお茶。車窓からは茶畑も見えます。

客車

終点千頭駅に到着。

EL急行

終点なのでここで行き止まり。このあと折り返しのため機関車は機回しをします。最初に客車を少し後ろに押し込み、左側の渡り線を利用して機関車は左の線路から脱出。その後客車の逆側へ連結して違うホームへ行きました。

せんず

折り返しの準備も完了。駅名標もレトロなホーロー看板です。

初の客車乗車でしたが、旧型で床下に発電機もないのですごい静かに走ってるなあという印象です。次回は千頭駅に到着した有名キャラクターについて書いていきます。

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