静岡レトロ私鉄5~大井川鉄道・SL急行~
前回 の続きです。下泉から千頭駅にやってきました。千頭駅のホームには、先ほど撮影したSL急行がいました。機回しはこれからのようです。
C10型機関車
小型のC10形機関車ですが、横からみると立派な動輪をもっています。
茶色一色の客車でそろえられた美しい編成。
向こうのホームにいるのは特急トーマス号。客車列車が並ぶ風景なんて、他の場所では見ることができません。
所属を表す金文字が黒い車体に輝きます。「新」は新金谷。
運転室をのぞくと石炭が。炭水車が分かれていないタンク式の機関車なので、運転台のすぐ後ろに石炭があります。
おとなりのトーマス号へ乗客が乗り始めました。ヘッドライトを灯したSLを賑わうホームとともに。
トーマスの補機E102。1949年製のデッキ付き機関車で、大井川鉄道生え抜きの車両。客車にお客さんが乗り込むいい風景。
隣のトーマス号が発車しました。SL急行側のE101のヘッドライト、奥に見える黒煙がトーマスの吐く煙。
このあとC10が機回し、転車台で方向転換をしたあと、いよいよSL急行へ乗車します。
SL急行かわね路号
今回乗車したのはオハフ33 215。最後尾の7号車でした。
この客車は1941年製。なんと太平洋戦争のはじまった年です。客室はニス塗り、白熱電球でレトロな雰囲気。ほかの客車は蛍光灯になっているらしく、またまたいい客車に当たりました。
灰皿が残されていますが、もちろん現在は禁煙。
ときどき汽笛を聞きながら1時間20分程で終点の新金谷駅に到着。
降りる前に座席の写真を一枚。
隣の客車は蛍光灯で、扇風機もついていました。これはこれで良き。
EL、トロッコ、SL。2日でかなり濃い体験をできました。次回は普通列車について書いていきます。