東京散歩2～明治生命館～

また間が空いてしまいました…コロナとかがあって暇になったので記録残していきます。

前回の続きで、東京散歩2となっていますが今回は丸の内にある明治生命館についてです。

前回の最後に貼っていた画像、こちらが明治生命館です。竣工は1934年（昭和9年）、東京大空襲を乗り越え戦後はGHQに接収されたりしながら、1997年に昭和の建物では初めて重要文化財に指定された建物です。詳しく？はサイト をどうぞ。内部は無料で一般公開されており、土曜日と日曜日は2階と1階の一部を、水～金曜日はエリアを限定して見学できます。今回訪れたのは土曜日、2階も見学できました。

皇居に面した入口から入ると、警備員さんに案内されてエレベーターで2階へ。このエレベーターもなかなかのものです。オーチスという会社のものみたいですが、上部に飾りがあったり、「開」「閉」のボタンが英語で書かれていたりします。

2階に着くと見学順路の案内があります。それに従い中に入ると

おぉ…すごい。大理石の柱が並ぶ吹き抜けとなっています。この部分は現在も営業している営業室のちょうど上です。

柱の上の飾り部分。植物の模様ですね。

非常口の案内看板。

天井の飾り。これが天井を埋め尽くしています。この時代の建物、とりあえずお金かかってるなあと思わせるつくりです。天井と壁のつなぎ目部分には必ず飾りが彫られているし、柱の上部や天井の飾りも。現代の建物には見られないものです。

こちらは会議室。戦後すぐには連合国による会議が行われた場所だとか。

こちらは食堂。2枚目の画像は食事を運ぶためのエレベーター。

回廊を歩いているとこんなものも。メールシュートとかいうやつで実物は初めて見ました。ここに郵便物を投げ込むと下にある箱につながっており、たまった分を郵便屋が持って行ってくれる仕組み。

こちらは何かのスイッチ。電気でしょうか？赤い石みたいなのがはめられています。

皇居に面した角部屋は応接室。木の梁が見えていますがこれも良いデザインとなっています。ほかにもいくつか部屋があり、それぞれ暖炉や家具も見ものです。

1階に降りてきました。この部分、平日はお客様センターとして営業しているところです。天井が高く広々としています。2枚目に写っている机みたいな台も大理石で、側面にはしっかり飾りが彫ってあります。

床にはアンモナイトもいます。化石ですが。

ソファも凝ったデザイン。ほんとに気が抜けない。

内部はこれで一通り見て回りました。最後は外観。

なによりも柱が目立ちます。ギリシャの神殿を思わせるエンタシスのある柱。柱頭部の飾りは植物の葉っぱなのでコリント式です。1号線の日比谷通りに面している面にはこの柱が10本あります。

照明器具も豪華。

交差点の対岸よりみると全体が見えます。こうみると建物自身の存在感が他とは違います。

明治生命館、無料でここまで見せていただけるとは思いませんでした。東京駅からも近いので、少し時間があるときに寄れそうな場所です。