前回 の続きで、赤坂にある迎賓館赤坂離宮。

湯島から地下鉄に乗って四ツ谷で降り、10分ほど歩いたところにあります。まず正面の門が見えてくるのですが、これは出口となっていて入口は西側にある門です。現在も国の賓客をもてなす時には使われている施設だけあって、入場前に手荷物検査を受けてから入ることになります。

本館の参観料は通常一般1500円、大学生1000円、中高生500円で、特別展開催期間は料金が変わります。本館のほかにも和風別館という建物がありますが、別料金で予約制のガイドツアーになっています。今回はそこまでの時間はなかったので本館のみの参観となりました。

正門

迎賓館の歴史なんかは公式サイト を見てもらった方が分かりやすいと思います。明治42年に東宮御所として建てられた建物で、設計は片山東熊。WWⅡ終戦までは皇室のものでしたが、終戦後は簡単に言うと雑居ビルのような庁舎として使われました。ちなみに1964年の東京オリンピック組織委員会もここにあったようです。この庁舎時代は建物の扱いが酷かったらしく、豪華絢爛な内装もかなりやられていたみたいです。

その後迎賓館として整備されることとなり、大規模な改修を経て今に至ります。2009年には国宝にも指定され、2016年から通年一般公開されています。少し前なら中を見学するなんて決まった時しかできなかったのが、今ではほとんどの日で見学できる、平和な時代に感謝です。

本館内部は撮影禁止です。現役の施設であることも関わっているのでしょう。その代わりということでしょうか、かなりしっかりしたガイドブックを入場時に頂けます。

本館

館外での撮影は自由となっています。こちらは裏の主庭から全体を写したもの。噴水も国宝です。青空でめっちゃ綺麗でした。

噴水

噴水

噴水を入れて左右から。

側面

夜間ライトアップの時も綺麗だろうなあ

正面

ちょうど訪れた時は東京オリンピックに関する特別展が開催されていました。2020のオリンピックは延期になりましたけど、どうなるんでしょうかね…いろんな意味で歴史に残るオリンピックにはなるんでしょうね

正面玄関

正面玄関の部分。上の飾りは甲冑を着た武者です。明治という時代、西洋に追いつけ追い越せという社会の気風を反映して迎えるものをの威嚇するという意味も込められていたんでしょうということです。ほかにも内装の要所には日本風のものが配置されており、西洋のコピーでは良しとしない、当時の日本のプライドみたいなものが垣間見られるつくりです。

正面より

最後は正面から1枚。北向きに建っているため終日逆光となるのでどう頑張っても建物部分は暗くなります。全体を写すにはもうちょっと広角のレンズが要りますね…

日本でこれだけ豪華な宮殿風の建築を見られるのはここだけだと思います。私が言うのもなんですが、東京に行ったときはぜひ見ておきたい場所のひとつとしておすすめしたい場所です。


余談ですがこの日、本館前で消防訓練が行われていました。日本に2台しかない消防車両が来ていたとか。どれのことかはわからないんですけどね。

消防訓練

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