東京散歩番外編1~鉄道博物館~
東京散歩シリーズで流れを考えて入れなかったものを、番外編として3回書いていきます。
ひとつ目は埼玉県の大宮にある鉄道博物館 。
鉄道博物館はJR東日本が主体の博物館で、JR東日本大宮工場の一角にあります。東北本線大宮駅から歩いていく距離ではなく、新交通システムみたいなやつに一駅だけ乗ることになります。
展示のメインは国鉄の車両と、首都圏ということで天皇陛下専用の一号御料車でしょうか。
JR東海のリニア鉄道館は新幹線、JR西日本の京都鉄道博物館は梅小路ということでSL。各社場所を反映していますね。
ちなみにこの鉄道博物館、開館は2007年。もともと神田の万世橋にあった交通博物館が前身となります。 万世橋は今回の旅で訪れました 。
御料車
こちらが1号御料車。明治天皇が乗車するために作られた日本第1号の御料車。重要文化財にもなっています。ここには6両の御料車が展示っされていますが、他の車両と違いガラスケースに入れられています。
内装はうまく見えませんが、和洋折衷の豪華なものです。
EF55
この施設の顔ともいえる車両がこのEF55電気機関車。戦前の流線形が流行った時代に製造された電気機関車ですが、ほんの10年ほど前まで動態保存されており、イベント列車などをけん引していました。
そんなに多く製造されたわけではありませんが、特徴的なこのフォルムで人気があったそうです。
マイテ39
お次はマイテ39形客車。1930年製造で、当時の最高級車両。特急列車の最後尾に連結された展望車です。マイテの「イ」は一等車のイで、現在では瑞風やななつ星が「イ」を名乗っています。
展望デッキ部分にのぼることができます。そこから見える車内は豪華な和風のつくりで、殿様の御殿のような装飾です。
トレインマークは富士でした。
特急電車
ボンネット型の特急電車。こちらは181系という直流専用。「とき」ですから新潟方面の特急ですね。
こちらは485系。さきほどのとほとんど見た目は同じですが交直両用車両です。485系といえば雷鳥。このボンネット型ではないですが10年ほど前までは大阪駅でよく見かけました。
その他車両
まとめるのが面倒になったのでその他車両。こちらC57形蒸気機関車。1975年に国鉄最後の蒸気機関車として北海道で役目を終えた機関車。岩見沢機関区の札が入っています。
みんな大好きEF58直流電気機関車。先代のお召列車指定機として有名な形式で、3つの鉄道博物館すべてに展示されています。
ED40形電気機関車。信越本線の横川~軽井沢の碓氷峠を超えるために製造された「アプト式」の機関車。底のギアも見ることができます。
ED75交流電気機関車。主に東北地方で活躍した機関車で、現在も数機現役です。銘板などをじっくり見られるのも博物館のいいところ。
最後は2階から見えた新幹線。すぐ隣を上越・北陸新幹線が通っています。
さすが首都圏!って感じですね。収蔵品の質が高い博物館です。